目的・機能:農薬の不適切使用防止の準備を行う
※こちらのページで説明する内容は、高度な設定となります。
※作業の記録やその集計を行いたい場合、こちらの設定は必須ではありません。
作付ごとに栽培計画を設定することで、作業の計画を立てることができます。
こちらのページで説明する農薬の使用基準の設定では
以下の設定を行うことができます。
- 農薬の希釈倍数の基準
- 農薬の散布液量の基準
- 農薬の使用量の基準
- 農薬使用の収穫前日数の基準
- 農薬の有効成分ごとの総使用回数の基準
農薬の使用基準は、不適切な農薬使用を防ぐ目的として
作付ごとに農薬散布1回における基準を設定します。
農薬の使用基準を設定することで、以下の機能を利用できます。
- ブラウザ版の作業記録の登録画面にて、農薬の使用量を自動反映
- ブラウザ版の作業記録の登録画面にて、農薬制限アラートを表示(※)
- ブラウザ版の作業記録の登録画面にて、収穫可能日を表示(※)
- ブラウザ版の【進捗】画面にて、農薬制限アラートを表示(※)
- ブラウザ版【進捗】画面にて、収穫可能日を表示(※)
※農薬制限アラートの詳細については、こちらをご覧ください。
→「【目的から探す】農薬の使用基準を設定し、農薬制限アラートを有効にする」
農薬の使用基準の設定を開始する
栽培計画を設定したい作付を選択する
画面上部の【設定】→【作付】をクリックして、
表示された一覧から栽培計画を設定したい作付を選択します。
農薬の使用基準を設定する
使用基準が自動反映される
農薬データベースから作付の作目に合った使用基準が、
『使用基準』欄に自動入力されます。
使用基準は手入力でも変更できます。
農薬名の下に『◯◯に対する登録情報が見つかりませんでした。』と
表示される場合は、こちらをご確認ください。
→「【トラブルシューティング】作付設定にて農薬の使用基準で「登録情報が見つかりませんでした」と表示される」
ポイント:自動反映される使用基準
農薬データベース(※)の登録情報に基づき、
最小の希釈倍数・収穫前日数、
最大の使用量・散布液量・使用回数を自動設定します。
農薬の使用方法次第では不適切な場合もありますので、
実際の使用にあたっては農薬ラベルの記載内容に従ってください。
※農薬データベース
独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)のデータベースを利用しています。
FAMIC の情報が更新された際は、1~2週間程度でアグリノートに反映されます。
作付設定の編集を完了する
画面右上の【保存】をクリックして、完了です。
付録:使用基準の説明
ここでは、設定できる使用基準について説明します。
希釈倍数
希釈する際の農薬原液の量に対する水の量(倍)
または希釈したあとの希釈液の濃度(ppm)を指定します。
<倍で設定した場合>
作業記録で入力された値が使用基準の設定値未満のときに
農薬制限アラートが表示されます。
<ppmで設定した場合>
作業記録で入力された値が使用基準の設定値を超過したときに
農薬制限アラートが表示されます。
散布液量
希釈したあとの希釈液を散布する量を指定します。
作業記録で入力された値が使用基準の設定値を超過したときに
農薬制限アラートが表示されます。
農薬使用量
希釈する前の農薬原液の量を指定します。
作業記録で入力された値が使用基準の設定値を超過したときに
農薬制限アラートが表示されます。
収穫前日数
農薬散布してから収穫まで空けなければいけない日数を指定します。
使用基準が指定された農薬を作業記録で選択した際に
収穫が可能になる日付を表示します。
さらに
使用基準が指定された農薬がすでに作業記録で登録されている場合
収穫が可能な日付を表示します。
本剤の使用回数
栽培期間における農薬散布回数の上限を指定します。
使用基準が指定された農薬を作業記録で選択した際に
使用基準の設定値に到達、もしくは超過した場合
農薬制限アラートが表示されます。
有効成分ごとの総使用回数
栽培期間における農薬の有効成分散ごとの使用回数の上限を指定します。
この使用回数は、異なる農薬であっても成分ごとにカウントされます。
使用基準が指定された農薬を作業記録で選択した際に
使用基準の設定値に到達、もしくは超過した場合
農薬制限アラートが表示されます。
メモ
農薬の使用基準に関する情報をメモすることができます。
このメモは以下の画面で確認することができます。
- ブラウザ版 > 作付設定 > 栽培計画 > 農薬
- ブラウザ版 > 作業記録 > 【使用基準設定と使用履歴を表示】