目的・機能:土地やその所有者、賃借に関する情報を詳細に登録する
※こちらのページで説明する内容は高度な設定方法になります。
※こちらの設定を行わなくても、作業を記録したり、それを集計することが可能です。
圃場設定にある『土地・不動産情報』では、
簡易的に土地、所有者、賃借料などを管理することができます。
しかし、以下のような目的で詳細に管理する必要がある場合は、
この土地情報設定を利用してください。
各種申請・届出に必要な情報を管理したい場合
- 面積(台帳面積、本地面積(引受面積、転作等面積))を管理する
- 農地の番号(耕地番号、分筆番号)を管理する
- 地目(登記地目、現況地目)を管理する
- 耕作委託の情報(耕作者氏名、地区名・集落名、耕作者整理番号(耕作者ごとの整理番号))を管理する
- その他の情報(収量等級、有機・直播等)を管理する
賃借料・小作料を詳細に管理したい場合
- 金納の他に、物納でも管理する
- 同一の土地の賃借料・小作料を期間ごとに管理する
- 賃借料・小作料の支払日を管理する
- 所有者名をだけではなく、農地中間管理機構名、住所、電話番号を管理する
- 所有者・農地中間管理機構ごとに土地の賃借料・小作料をアグリノートの画面上で集計する
- 契約期間を管理する
この記事では、土地情報の設定について説明します。
所有者の設定については、こちらをご確認ください。
「ブラウザ版 資産・人-設定08 土地情報(所有者登録)」
ポイント:土地情報は一筆ごとに登録します
土地情報は、農地台帳で管理されている区画単位(または筆単位など)で登録します。
ポイント:事前に「圃場」の登録を行いましょう
土地・不動産情報の管理を行うには、事前に圃場の登録を行っておきます。
参照:「ブラウザ版 基本設定02 圃場」
土地の位置を指定する
区画の追加
【設定】→【土地情報】→【土地情報】→【追加】ボタンをクリックし、
【土地情報を追加】を選択します。
オススメ:地図の住所検索
土地の【追加】をする前に住所検索を行い、
その付近に地図の表示範囲を移動させるとスムーズに追加できます。
区画の登録
区画を登録します。
マップ上で区画の中心をクリックしてください。
選択した場所に対応する筆ポリゴンデータから自動で区画を作成します。
区画が囲まれたら、画面右上の【OK】をクリックします。
オススメ:頂点の追加・移動・削除
辺の中間にある点をクリックしながら動かすと、頂点を追加することができます。
頂点をクリックしながら動かすと、頂点の場所を移動できます。
頂点をクリックして、【削除】をクリックすると頂点を削除できます。
ポイント:筆ポリゴンとは
農林水産省が実施する耕地面積調査等の母集団情報として、
全国の土地を隙間なく200メートル四方(北海道は、400メートル四方)の区画に区分し、
そのうち耕地が存在する約290万区画について衛星画像等をもとに、
筆ごとの形状に沿って作成した農地の区画情報です。
<引用>
農水省. 農地の区画情報(筆ポリゴン)の提供.
https://www.maff.go.jp/j/tokei/porigon/ ,(参照 2021/10/08)
※アグリノートで利用される筆ポリゴンのデータは、
農水省が提供するオープンデータを当社で加工したものです。
ポイント:筆ポリゴンデータで自動で区画を作成できない場合
マップ上で区画の中心をクリックしても、区画が作成されず、
『区画を作成できませんでした』というメッセージが表示された場合、
【区画の中心を選び直す】、または【手動作成に切り替える】をクリックしてください。
<区画の手動作成は以下のように操作してください>
1. マップ上で頂点をクリック
頂点=1つ :ピンで圃場を作成
頂点=3つ以上:区画で圃場を作成
2. 画面右上の【OK】をクリック
『土地情報』の入力
表示名
表示名を入力します。
オススメ:表示名の付け方
土地情報設定のマップ上や、リストに表示されます。
管理しやすい表示名を登録しましょう。
また、住所が入力されていれば、表示名は空欄でも登録することができます。
『圃場情報』の入力
面積設定
【面積設定】をクリックして、分筆番号、引受面積、転作等面積を入力します。
入力したら【OK】をクリックして、元の画面に戻ります。
オススメ:一筆の土地を複数区画の圃場に分けて利用・管理している場合
一つの土地に複数の圃場を選択することで、分筆の状況を登録・管理することができます。
その場合は土地情報設定の『本地面積』が、
関連づいている複数の圃場の『引受面積』『転作等面積』の合計になるようにしましょう。
オススメ:複数筆の土地を一区画の圃場にまとめて利用・管理している場合
複数の土地で同じ圃場を選択することで、合筆の状況を登録・管理することができます。
その場合は、圃場設定の『作付面積』が関連づいている複数の土地情報の、
『引受面積』『転作等面積』の合計になるようにしましょう。
以上の設定は【圃場】設定から確認しましょう。
「ブラウザ版 基本設定02 圃場(土地・不動産情報)」
表示期間から選ぶ
【期間】をクリックして日付を指定すると、
その日付時点で管理されている圃場のみが表示されます。
この日付は、圃場設定の『表示期間』で設定できます。
詳細の説明はこちらをご確認ください。
「ブラウザ版 基本設定02 圃場」
『契約情報』の入力
土地区分の選択
『土地区分』で【所有地】【借地】を選択します。
【借地】を選択すると、『契約形態』『所有者』『賃借料・小作料』『契約期間』を設定することができます。
オススメ:所有者・農地中間管理機構ごとに賃借料・小作料を集計したい
土地情報で、『所有者』『農地中間管理機構』『賃借料・小作料』を設定すると、
土地情報の所有者画面で年間の賃借料・小作料が集計されます。
「ブラウザ版 資産・人-設定08 土地情報(所有者登録)」
農地中間管理機構から借り受けている場合
農地中間管理機構から農地を借り受けている場合は、
『契約形態』の【選択】をクリックして、農地中間管理機構を選択します。
選択したら【OK】をクリックして、元の画面に戻ります。
農地中間管理機構の登録を行っていない場合は、一覧に表示されません。
登録を行ってから、再度こちらの操作を行いましょう。
「ブラウザ版 資産・人-設定08 土地情報(所有者登録)」
所有者の選択
『所有者』の【所有者を選択】をクリックして、所有者を選択します。
選択したら【OK】をクリックして、元の画面に戻ります。
所有者の登録を行っていない場合は、一覧に表示されません。
登録を行ってから再度こちらの操作を行いましょう。
「ブラウザ版 資産・人-設定08 土地情報(所有者登録)」
賃借料・小作料の追加
『賃借料・小作料』の【編集】をクリックします。
【+賃借料・小作料を追加】をクリックします。
行が追加されたら、種別(金納・物納)、賃借料・小作料、期間を選択・入力します。
賃借料・小作料で入力する金額は年間の支払金額、もしくは納品量を入力します。
入力したら【OK】をクリックして、元の画面に戻ります。
『耕作者情報』の入力
耕作委託などにより別組織や他者が耕作管理を行う場合、
その情報を設定することができます。
グループの追加
オススメ:土地情報グループの活用
土地情報グループを活用することで土地情報をグループで管理できます。
- 借地を所有者ごとにグループ化する
- 耕作委託している土地をグループ化する
土地情報の並べ替え
土地情報の削除
土地情報を削除するときは【削除】をクリックします。
【OK】を選択すると削除されます。
ポイント:一度削除した土地情報は復元できません
削除した土地情報を復元させることはできませんので、
本当に削除しても良いか今一度ご確認ください。
作業記録に登録された土地情報を削除する場合の影響は下記をご確認ください。
「【トラブルシューティング】設定の項目・グループを削除するとどうなる?」