目的・機能：「果樹」の初期設定のコツを理解する

栽培体系ごとにアグリノートの初期設定のコツをご案内します。
ここでは「果樹」の栽培作物におけるアグリノート管理について説明します。

このような栽培をされている方が対象です。

果樹を栽培されている方
収穫時期が1年間に1回ある永年性作物を栽培されている方

※該当しない方はこちらもご確認ください。
「栽培体系ごとの設定方法」

この初期設定が完了すると、基本的な作業記録を登録できるようになります。
「使い方の流れ04　作業を記録しよう！」

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初期設定と運用ポイント

設定イメージ

圃場と作付の設定をする際のイメージと、
実際のアグリノート設定状態は以下のようになります。

単植での設定イメージ

混植・複数作目栽培での設定イメージ

上記のイメージの通りに
アグリノートで設定を登録すると、
マップ画面では以下のように表示されます。

圃場設定のコツ

圃場の設定は以下の点に注意して登録してください。

圃場は樹園地範囲いっぱいに『区画』で登録してください。

栽培エリアごとに区画を分けずに
樹園地範囲の外周を囲うように登録してください。

栽培エリアが大きく、一度に作業する範囲を大きく超えている場合は
樹園地の区画を分割して登録することをおすすめします。

複数作目栽培での注意点

「りんご」と「さくらんぼ」のように
複数の作目が一緒に栽培されている場合は
異なる圃場として『区画』を分けて登録してください。

混植での注意点

「ふじ（りんご）」と「つがる（りんご）」のように
複数の品種を混植しているような場合、
栽培エリアごとに複数品種を区別せず
一括りに『区画』で囲うように圃場登録してください。

その上で、圃場ごとに植樹されている品種を管理したい場合は
圃場設定のメモ欄をご利用ください。

作付設定のコツ

作付の設定は以下の点に注意して登録してください。

作付名は作目名+年度で構成される文字列にしてください。

例：「みかん 2022年」、「りんご-2022年収穫」など

作業期間が年をまたぐ場合は、
「りんご-2022年収穫」、
「りんご　2021～2022」というような作付名にすると、
作業記録登録時の選択ミスを防ぐことができます。

品種名（「ふじ」など）ではなく、
作目名（「りんご」など）で登録してください。

作目はより細かい分類を選択してください。

作目は、FAMIC（独立行政法人農林水産消費安全技術センター）の
農薬登録における適用作物名の表記に準じています。

作目を選択する際は大まかな分類ではなく、
より細かい分類を選択するようにしてください。
例1：「稲」より「移植水稲」などを選択
例2：「いも類」より「かんしょ」などを選択
例3：「果樹類」より「りんご」などを選択
「【トラブルシューティング】作目はどれを選択すればいい？」

栽培計画の作業期間を必ず設定してください。

その作付に関する作業開始から作業終了までを作業期間としてください。

果樹の場合は、収穫完了を作業終了として設定すると
管理しやすくなります。

作付設定にて、対象となる圃場を選択してください。

圃場が選択されていない場合、作業記録で対象を選択することができません。

1つの圃場に対して、同時期に複数の作付が関連づくことはありません。

運用する際のポイント

運用する際のポイントは以下のとおりです。

ポイント：混植圃場での資材類の使用量の記録

混植されている圃場で、一部の品種に対する
農薬、肥料などの使用量を作業記録で入力する際は、
「10aあたり」の量ではなく「合計」の量で指定してください。

冒頭のイメージ図のように、
品種単位ではなく、
作目単位・圃場全体の面積が、記録の対象となるため、
品種における面積をもとに「10aあたり」の量で記録してしまうと、
実際の使用量よりも多い量として記録されます。

ポイント：混植圃場での収穫量の記録

混植されている圃場で、品種ごとの収穫量を収穫記録で入力したい場合は、
『品質・規格』で品種を分けてください。

例：

ふじ―特選―12玉サイズ
ふじ―特選―14玉サイズ
ふじ―特選―16玉サイズ
：
つがる―特選―12玉サイズ
つがる―特選―14玉サイズ
つがる―特選―16玉サイズ
：

パソコンブラウザ版の【記録を見る】画面の【収穫】タブでは
『品質・規格』の項目ごとに、収穫量が集計されます。
→「ブラウザ版記録を見る　作付で集計する②」

ポイント：作付更新の際は、圃場はそのまま利用する

新たな栽培年度に入るときは
新しい作付設定を新たに登録し、対象となる圃場を選択します。

作付設定では、前述のように以下の点に注意してください。

作付名は作目名+年度で構成する
作目はより細かい分類を選択する
栽培計画の作業期間を設定する
作付設定にて対象となる圃場を選択する

このとき、圃場設定で区画の形状を変更する必要はありません。

一般的な利用方法として注意すべきポイントは
以下のページを含めて、ほかのマニュアルでご確認ください。

「使い方の流れ04　作業を記録しよう！」