目的・機能:位置情報をもとに作業記録の下書きを自動で生成します。
スマートフォンを携帯し作業を行うと、アプリがGPSの位置情報をもとに、
いつ・だれが・どの圃場で・どんな作業を行ったかを自動判定し、
作業記録の下書きが自動生成されます。
休憩時間や事務所に戻ったタイミングで、
下書きを確認し、ワンタッチで作業記録に変換することができます。
この記事では、自動記録の使い方についてご案内します。
自動記録について
自動記録は、スマートフォンの位置情報などから、
作業記録のもととなる下書きを生成する機能です。
自動記録画面
自動記録画面が表示されます。
ポイント:位置情報へのアクセス
自動記録では、位置情報へのアクセスを常に許可する必要があります。
自動記録の画面を表示した際に、以下の内容が表示された場合は
案内に従い、位置情報へのアクセスを『常に許可』に設定変更をお願いします。
ポイント:自動記録で下書きを生成するための準備
以下の準備が完了していることを確認し、
自動記録での下書き生成を行ってください。
- 自分のアカウントでログインする(※1)
- 圃場設定が登録されている(※2)
- 作付設定が登録されている
- 圃場と作付が関連づいている
※1
1つのアカウントを複数人で共用している場合、
位置情報が不適切となり、正常な下書きが生成されません。
1人1つのアカウントをご用意ください。
→「アカウントについて」
※2
圃場が1つも登録されていない場合、
下書きを生成する対象がないため、下書きが生成されません。
圃場の登録を行ってください。
→「ブラウザ版 基本設定02 圃場」
→「モバイル版 設定編 圃場」
自動記録での下書き生成
下書きの生成と、作業記録への変換をご案内します。
自動記録の開始
画面下部の【開始】ボタンをタップして、自動記録を開始します。
事務所から圃場に向けて出発するときなど、
作業対象の圃場に入る前に開始します。
オススメ:自動記録を開始したら…
自動記録中は、アグリノートのほか画面を操作することができます。
また、アグリノートを閉じて、ほかのアプリを利用したり
画面を消灯(スリープ状態)しても構いません。
自動記録中
自動記録中は、マップ画面にて自身の軌跡が黄色の線で表示されます。
下書きの確認
【人ごと】タブを表示して、人ごとに作業記録の一覧を確認します。
作業記録への変換
下書きの記録カードの【実績にする】をタップすると、
そのまま作業記録(実績)として保存されます。
オススメ:複数選択して操作する
基本的に、自動記録の下書きの記録カードは
圃場ごとに1枚生成されます。
そのため、同日に複数圃場で作業を行うと
自動記録では複数の下書きの記録カードが生成されます。
そのような場合は
【複数選択して操作する】ボタンをタップして
複数の下書きをまとめて操作することができます。
<手順>
- 【複数選択して操作する】ボタンをタップ
- まとめて操作したい下書きを選択
- 画面右上の【鉛筆】アイコンをタップして、
作業記録の編集画面にて必要に応じて修正し、作業記録を登録
※同一の作業者の下書きをまとめて実績にする場合
作業時間は【時間で入力】として合計の作業時間が指定され、
作業者のメモ欄に開始時刻と終了時刻が一覧化されます。
※異なる作業項目の下書きをまとめて実績にする場合
最初に選択した下書きのものが選択された状態で、
編集画面が表示されます。
※下書きをまとめて削除したい場合
手順3にて、画面右上の【ゴミ箱】アイコンをタップし
【OK】をタップします。
オススメ:追記して実績にする
下書きの記録カードの【追記して実績にする】ボタンをタップすると
下書きの内容をもとに作業記録の作成画面が表示されます。
自動記録では指定されない農薬・肥料・資材・機械・メモ・写真を追記することができます。
また、自動記録で指定された作業項目・作付・圃場・作業者を修正することもできます。
【マップ】タブでの操作
自動記録の【マップ】タブでの表示・機能について、ご案内します。
【マップ】タブは、圃場状況を俯瞰的に確認できる画面です。
圃場の塗り分けの凡例
画面の左下に圃場の塗り分けの凡例が表示されます。
● 作業なし(赤色):作業記録の予定・実績・下書きが保存されていない圃場です
● 予定あり(青色):作業記録の予定が一つでも登録されている圃場です
● 下書き (橙色):作業記録の下書きが一つでも登録されている圃場です
● 作業済み(緑色):作業記録の実績のみが登録されている圃場です
【全体】と【自分】で切り替え
画面下部の【全体の記録/自分の記録】をタップすることで、
表示を切り替えることができます。
【全体の記録】
他の作業者が選択されている記録も含めて
すべての記録を圃場の塗り分けに反映します。
また、圃場を選択したときに表示される記録カードも
すべての記録が表示されます。
【自分の記録】
自身のアカウントの作業者が選択されている記録のみ
圃場の塗り分けに反映します。
また、圃場を選択したときに表示される記録カードも
自分の記録のみが表示されます。
ポイント:軌跡
【全体の記録/自分の記録】を切り替えたとしても
自動記録時の軌跡は自分のものしか表示されません。
現在地の表示
画面右下の【現在地】ボタンをタップすると、
マップの表示範囲が現在位置に移動します。
ポイント:現在位置に移動しない場合
スマートフォンで位置情報がオフになっていると、
現在位置に移動することができません。
【現在地】アイコンをタップしても反応がないときは、
位置情報がオンになっていることを確認してください。
また、スマートフォンで位置情報が取得にしくい場所も、反応しない場合があります。
圃場までの経路案内
マップ上の圃場を選択した上で
画面右下の【ナビ】ボタンをタップすると、
その圃場までの経路案内が起動します。
ポイント:起動するナビアプリ
スマートフォンに「Googleマップ」がインストールされている場合は、
「Googleマップ」が起動します。
「Googleマップ」がインストールされていなければ、
ほかのマップアプリを起動します。
マップの表示設定
画面右上の【歯車】ボタンをタップすると、
『表示の設定』が開きます。
オススメ:航空写真・地図
マップの表示を航空写真と地図で切り替えることができます。
オススメ:ラベル
マップ上の地域名、道路名、主な建物名などが表示され、
位置を把握しやすくなります。
オススメ:圃場名・作付名
マップ上の圃場に、以下の文字を表示することができます。
- 圃場名:圃場設定で設定されている圃場名
- 作付名:その圃場で関連付けられている作付名(作業期間内の作付のみ)
マップを広域表示にすると、圃場の文字が消えます。
オススメ:作付面積
マップ上の圃場に、圃場の面積を表示することができます。
マップを広域表示にすると、圃場の文字が消えます。
圃場に表示される面積については下記の記事をご確認ください。
「【トラブルシューティング】計算・表示で利用される圃場の面積とは?」
オススメ:圃場の色
マップ上の圃場の表示色を、
作付設定、圃場設定で選択した色に塗り分けることができます。
塗り分けは【圃場】表示のみで有効です。
- 『作付の色で表示』
作付設定で設定した色で圃場を塗り分ける設定です。
作付の色で表示したい場合はこちらを選択しましょう。
作付が設定されていない圃場は赤色で表示されます。
また、設定されている作付が作業期間外の場合も、
圃場が赤色で表示されます。
- 『圃場の色で表示』
圃場設定で設定した色で圃場を塗り分ける設定です。
圃場の色に管理上の意味をもたせる場合はこちらを選択しましょう。
【人ごと】タブでの操作
自動記録の【人ごと】タブでの表示・機能について、ご案内します。
【人ごと】タブは、人ごとに記録カードを一覧で確認できる画面です。
日付の変更
画面上部の日付の作業が一覧で表示されます。
また、日付をタップすることで
表示する記録を変更することができます。
(表示できるのは、今日以前の記録です。)
さらに、日付の左右の【<】【>】をタップすると
日付を前日・翌日に変更することができます。
【動作設定】タブでの操作
自動記録の【動作設定】タブでの機能について、ご案内します。
【動作設定】タブでは、自動記録の判定条件を設定することができる画面です。
設定は『個別端末ごとの設定』と『組織の設定』に分けられます。
『個別端末ごとの設定』
それぞれのスマートフォン端末ごとに指定できる設定です。
同じアカウントを使用していたとしても、端末ごとに指定できます。
設定を変更したあと【個別端末設定を保存する】をタップします。
『組織の設定』
同じ会員番号で利用している組織内のアカウントで
設定値が共有される設定です。
設定を変更すると、ほかのアカウントもその設定が反映されます。
設定を変更したあと【組織設定を保存する】をタップします。
さらに、そのボタンの下に設定保存したアカウント名が表示されます。
位置情報の送信間隔(個別端末ごとの設定)
位置情報をサーバーに送信する間隔の時間です。
間隔を長くすることで、
定期的な通信を抑え、電池消耗を抑えることができます。
間隔を短くすることで、
作業済み圃場が黄色に変わるタイミングが早まり、
作業進捗をほかの作業者が細かく把握しやすくなります。
自動記録では、スマートフォンの位置情報をサーバーに定期的に送信しますが
その通信量の目安については、こちらの記事で解説しております。
→「【トラブルシューティング】自動記録:位置情報をサーバーに送信する通信量」
外周判定(組織の設定)
圃場から離れた距離の作業を検知するための距離です。
距離を0で設定することで
圃場外の作業と圃場内の作業を
完全に区別して下書きを生成できます。
距離を長くすることで
圃場外周で行う作業をその圃場の作業として検知したり
圃場脇に停めた車の中にスマートフォンを
置いておいたとしても作業として検知したり
圃場周辺でも下書きを生成できます。
圃場内作業開始の判定時間(組織の設定)
圃場内の作業開始を検知するために要する時間です。
時間を長くすることで、
位置情報が安定できず軌跡がブレるときなどに、
不要な下書き生成を防ぐことができます。
時間を短くすることで、
短時間で作業圃場が変わるときなどに、
下書き生成の抜けを防ぐことができます。
圃場内作業終了の判定時間(組織の設定)
圃場内の作業終了を検知するために要する時間です。
時間を長くすることで、
田植の際の苗箱の補充など、
一時的な出入りによる下書き生成を防ぐことができます。
時間を短くすることで、
同一圃場で連続して異なる作業を行うときに、
分けて下書きを生成することができます。
自動記録の下書き精度を上げる方法
自動記録では、作業記録に関する各種項目は、
スマートフォンの位置情報と、あらかじめ登録されている情報をもとに
自動判定されます。
自動判定された下書きの精度をあげるための方法を
こちらの記事でご紹介しています。
ぜひ、本項とあわせてご確認ください。