目的・機能:生育の状況・推移を確認する
【記録を見る】画面は、登録した各種記録を
様々な観点で集計できる画面です。
ここでは、作付のみ指定した集計として
【生育】タブで表示される画面について説明いたします。
【生育】タブでは、衛星データ連携による
『衛星データ』『生育指標グラフ』が利用できます。
生育に関する情報が設定された栽培計画や、
生育記録(計測項目・生育イベント)をもとに
『生育イベント』『最終記録の内容』が集計されます。
※絞り込み操作・出力操作については、こちらをご覧ください。
→「ブラウザ版 記録を見る 絞り込み操作」
※集計表の参照元となる栽培計画の設定については、こちらをご覧ください。
→「ブラウザ版 基本設定01 作付(栽培計画:栽培暦)」
※集計表の参照元となる作業記録の登録については、こちらをご覧ください。
→「ブラウザ版 記録編 生育記録-計測項目」
→「ブラウザ版 記録編 生育記録-生育イベント」
【生育】タブを開く
以下の手順で【記録を見る】画面の【生育】タブを開きます。
- パソコンブラウザ版を開く
- 画面左上の【≡】→【レポート】→【記録を見る】をクリックする
- 画面左上の【作付から探す】をクリックする
- 画面左側の作付一覧から集計したい作付を選択する
- 画面右側の上部の【生育】をクリックする
衛星データ
『衛星データ』では、
人工衛星によって撮影された画像からNDVI(※1)が算出され
登録済み圃場がメッシュマップ(※2)で色分けされます。
NDVIのバラつきの把握や、NDVIメッシュマップの色の推移を確認できます。
広い圃場や離れた場所にある圃場であっても、
どこで生育遅延・生育過剰が発生しているかを一目で特定できます。
NDVI値が低い地点(青色・水色)に絞って追肥を行う、
あるいは排水不良の地点を特定して土壌改善を行うなど、
効率的な個別の圃場管理が可能になります。
作物の成熟度合いはNDVI値に反映されます。
圃場ごとのNDVIメッシュマップの色による成熟度合いを比較して
収穫圃場の優先順位を決めることができます。
シーズンを通した生育の推移を一目で把握できるため、振り返りが容易になります。
「毎年この場所だけ生育が悪い」といった傾向をデータで証明し、
翌年の基肥の量を調整するなど、経験や勘に頼らない農業を実践できます。
ここでは、『衛星データ』における表示内容や操作方法について説明いたします。
ポイント:用語の説明
※1:NDVI
正規化差植生指数(Normalized Difference Vegetation Index)。
植生の分布状況や活性度(植物の健康状態や茂り具合)を示すために用いられる指標です。
一般的には様々なリモートセンシングデータを用いて計算されますが、
こちらの機能では、2つの人工衛星による画像をもとに、撮影日時点での値が算出されます。
NDVIは、有効な範囲として0~1の値となります。
1に近い値:葉が青々と茂っている状態です。
0に近い値:植物がまだ小さい、あるいは収穫後などの理由で土が見えている状態です。
マイナス値:水面や雪、雲など、植物ではないものを測定している可能性があります。
※2:メッシュマップ
緯度経度に基づいて網の目(メッシュ)状に分割した地図のことを指します。
ポイント:NDVI算出に利用される衛星画像は2種類から選択できる
この機能では、以下の2種類の衛星画像から選択いただけます。
解像度や撮影頻度、利用開始方法が異なるため、用途に応じてお選びください。
選択方法については、操作手順のなかで後述します。
2種類の衛星画像の違いについては、以下の比較表をご覧ください。
| 衛星画像 | 標準画像 | 高精度画像(バイエル)(※1) |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 無料トライアル中(※2) |
| データソース | Sentinel-2 | PlanetScope |
| 解像度(※3) | 約10mメッシュ | 約3mメッシュ |
| 撮影頻度(※3) | 約5日に1回 | ほぼ毎日(1日~数日おき) |
| 画像表示 | 低速 | 高速 |
| 利用開始方法 | 追加申込不要 | 会員ポータルより事前申込が必要(※4) |
※1:高精度画像
標準画像と比べて圃場内の細かなバラつきや日ごとの変化を確認しやすくなります。
※2:無料トライアル
現在、現在、2026年12月31日まで無料トライアルとして提供しています。
申込手順はこちらをご覧ください。
→「衛星データ連携:バイエル衛星画像オプション連携方法」
※3:解像度・撮影頻度
解像度・撮影頻度はいずれも目安です。
地域や天候(雲)などの条件により画像が取得できない場合があります。
※4:会員ポータルより事前申込が必要
お申し込みから原則24時間以内に高精度画像をご利用いただけるようになります。
ただしお申し込みが集中している場合、高精度画像をご利用いただけるようになるまで
24時間以上かかる場合もございます。
ポイント:区画で登録された圃場のみ対応しています。
衛星画像によるNDVI算出やメッシュマップ表示は
区画として登録された圃場のみとなります。
ピンとして登録された圃場は対象外となります。
マップマーカーのない圃場(区画でもピンでもない圃場)も対象外となります。
必要に応じて、あらかじめ圃場設定を見直しましょう。
参考:「ブラウザ版 基本設定02 圃場」
参考:「モバイル版 設定編 圃場」
ポイント:複数の作付をまとめて表示している場合、表示されない
画面左側の作付一覧にて、
作付名の左側の□を複数チェックしたうえで
【選択中の作付をまとめて表示】をクリックすると、
複数の作付の情報をまとめて表示できます。
その状態において、『衛星データ』は表示されません。
参照元の衛星画像の選択
必要に応じて、参照元となる衛星画像を
【標準画像/高精度画像(無料トライアル中)】で選択します。
衛星画像の比較については、
前述の『ポイント:NDVI算出に利用される衛星画像は2種類から選択できる』をご覧ください。
衛星画像を取得する期間の選択
衛星画像の取得期間の開始日・終了日を選択します。
ポイント:取得期間が1年を超える場合
取得期間が1年を超えていると、
衛星画像の表示に時間がかかる場合や、
正常にデータを取得できない場合があります。
そのままデータの取得を試みることもできますが
必要に応じて、取得期間を限定してください。
その状態において、『衛星データ』は表示されません。
ポイント:最も古いデータ
データ取得可能な期間のうち
最も古いデータはそれぞれ以下の通りです。
それより前のデータは取得できません。
標準画像:2017年1月1日
高精度画像:2025年5月1日
衛星画像の取得
【取得する】をクリックすると、
処理中のマーク(回転する円形のアイコン)が表示されます。
データの取得が完了すると衛星画像が表示されて、
【取得する】ボタンが再度表示されます。
ポイント:データの取得に時間がかかる場合
以下の場合、データの取得に時間がかかる場合があります。
- 「衛星画像:標準画像」で取得している
- 指定している期間が長い
- 指定している作付に関連づいている圃場が多い
その場合は、以下の対処法をお試しください。
- 「衛星画像:高精度画像」で取得する
- 指定する期間を短くする
衛星データの確認
撮影日ごとにNDVIメッシュマップを確認できます。
画像内にマウスポインターを合わせて操作することで、
拡大・縮小や表示位置の移動なども可能です。
ポイント:色ごとのNDVI値
NDVIは、有効な範囲として0~1の値となります。
1に近い:葉が青々と茂っている状態です。
0に近い:植物がまだ小さい、あるいは収穫後などの理由で土が見えている状態です。
マップ上に表示されるNDVIメッシュマップは5色のエリアで表示されます。
色ごとのNDVI値は以下の通りです。
- 赤色:0.8~1.0
- 黄色:0.7~0.8未満
- 緑色:0.6~0.7未満
- 水色:0.4~0.6未満
- 青色:0.0~0.4未満
平均NDVIのCSVダウンロード
【CSVダウンロード】をクリックすると
日付ごとの平均NDVIの一覧をCSVファイルで出力できます。
出力されるファイルは2種類あります。
- 作付全体:作付全体における平均NDVIを日付ごとに一覧化したもの
- 圃場ごと:圃場ごとの平均NDVIを日付ごとに一覧化したもの
オススメ:平均NDVI
選択した圃場におけるメッシュマップにおいて
各メッシュごとのNDVIの値を合算し、そのメッシュ内の面積で除算した値が表示されます。
平均NDVIは、有効な範囲として0~1の値となります。
1に近い値:葉が青々と茂っている状態です。
0に近い値:植物がまだ小さい、あるいは収穫後などの理由で土が見えている状態です。
マイナス値:水面や雪、雲など、植物ではないものを測定している可能性があります。
衛星データの追加表示・表示削除
【+追加する】をクリックすると、
ほかの期間におけるNDVIメッシュマップを並列して追加表示することができます。
【✕】をクリックすると、表示されているNDVIメッシュマップの表示を削除できます。
同一作付で異なる期間のNDVIメッシュマップを並列して比べることで、
施肥前・施肥後のNDVIのバラつきの改善などを確認できます。
生育指標グラフ
『生育指標グラフ』では、
前述の『衛星データ』で取得した平均NDVIを推移グラフで確認できます。
作付全体での平均NDVIと、圃場ごとの平均NDVIが推移グラフとして表示されます。
これにより全体と比べて生育が遅れている圃場に対して、
追加の液肥散布や水管理の調整などの検討に活用できます。
作付全体が順調に推移している中で、ひとつの圃場のみ急激に変化している場合、
何かしらのトラブルが起こっていることが考えられます。
病害虫や獣害の発生、局所的な排水不良などがないかを確認しましょう。
圃場ごとのグラフを確認することで、特定の圃場のみに行った施肥の効果を検証できます。
施肥作業日以降のグラフの変化で、他の圃場と比較して上昇を確認できれば、
施肥効果を早期に確かめることができます。
また、各圃場のグラフの重なりが多い場合、生育が揃って収穫時期が集中することが予想されます。
グラフの重なりが少ない場合、生育が揃っていないため収穫時期が変動することが予想されます。
これらの情報を元にコンバインや乾燥機の運用スケジュールの計画作成にも活用できます。
ポイント:複数の作付をまとめて表示している場合、表示されない
画面左側の作付一覧にて
作付名の左側の□を複数チェックしたうえで
【選択中の作付をまとめて表示】をクリックすると
複数の作付の情報をまとめて表示できます。
その状態において
『生育指標グラフ』は表示されません。
表示されるグラフ:系列
グラフとして表示される系列(線)は最大6つで
そのうち1つは作付全体での「平均」となります。
なお、グラフ上の頂点にマウスのポインタを合わせると、
その日付での平均NDVIの値を確認できます。
オススメ:表示対象圃場を変更する
『表示対象圃場』の【≡】をクリックして
表示される系列(線)を変更できます。
選択できる圃場は最大5つです。
表示されるグラフ:日付(横軸)
前述の『衛星データ』で取得した期間でグラフが表示されます。
なお、作付全体での平均NDVIが0.4を下回っている日付は表示されません。
オススメ:表示期間を変更する
複数の期間で『衛星データ』を取得している場合
『期間』で選択してグラフの表示期間を変更できます。
生育イベント
『生育イベント』では、
作付の設定画面で栽培計画として登録された観測時期や
生育イベント(生育記録)で記録された実際の観測日を
ガントチャートして確認できます。
出穂、発芽、開花などの生育イベントの観測状況を予実で確認できます。
出穂、開花などの観測が計画より早まったことから、
収穫時期が前倒しになることを予測し、
あらかじめ人員や機械の手配を早めるなど、
後続作業の「段取りの最適化」が可能になります。
播種後の発芽が早いこと、発芽前の平均気温が高いことなどを確認することで
病害虫発生などを考慮するなどリスク管理に繋がります。
直近の生育イベントの観測日(実績)をもとに
来年度の生育イベントの観測時期(計画)を想定することができます。
無理のない作業スケジュールを作成でき、労働負荷の分散や安定生産に繋がります。
ここでは、『生育イベント』における表示内容について説明いたします。
最終記録の内容
『最終記録の内容』では、
生育記録(計測項目・生育イベント)で登録された最終記録の内容を
圃場別に確認できます。
圃場別に生育イベント(出穂、発芽、開花など)の観測日を一覧で確認できるため
生育状態のズレや、生育イベントの観測漏れを把握できます。
圃場別に成長度合いを計測項目(草丈、葉数、葉緑素計値・SPAD値など)で比較できるため
肥料散布の有無・量を圃場別に検討できます。
これらの情報が圃場別に最終値のみ表示されるため
同じ圃場に対して生育記録を複数回登録したとしても
記録を探すことなく生育状態を把握できます。
ここでは、『最終記録の内容』における表示内容について説明いたします。