それぞれの場合で計算方法が異なります。
目次のとおり、それぞれの場合に分けて解説いたします。
なお、在庫管理の概要については、こちらの記事をご覧ください。
参考:「【目的から探す】過剰在庫・在庫切れをなくす!農薬・肥料・資材の在庫管理ガイド」
目次
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同日に同じ農薬・肥料・資材に対して棚卸・単価登録・入庫・作業記録が登録された場合
在庫管理に関する記録が複数種類登録された場合、以下の優先順位で在庫・単価が処理されます。
- 棚卸
前日終了時点での帳簿数量に対して、棚卸の実地数量が登録されます。
それにより在庫の増加/減少が処理されます。 - 単価登録
単価登録による単価は、単価登録日以降に在庫ゼロ状態になった際に、最終単価(※)の算出に利用されます。 - 入庫
単価登録と同日に入庫が登録されている場合、入庫による在庫がある限り、入庫による単価が優先されます。 - 作業記録
上記の在庫管理記録による在庫・単価をもとに、先入先出法に則り在庫が消費されます。
同日に同じ農薬・肥料・資材に対して棚卸が複数登録された場合
登録された順番で棚卸が処理され、
最終的には最後に登録した棚卸の実地数量が適用されます。
具体的には以下のように処理されます。
| 日付 | 記録ID | 記録の種類 | 入庫 | 出庫 | 在庫数量 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| YYYY/03/31 | 121 | 棚卸(2回目) | 1個 | 100個 | 200円/個 | 20,000円 | |
| YYYY/03/31 | 120 | 棚卸(1回目) | 1個 | 99個 | 200円/個 | 19,800円 | |
| YYYY/03/01 | 100 | 入庫 | 100個 | 100個 | 200円/個 | 20,000円 |
1回目の棚卸の登録では、在庫の減少が発生したため、在庫の単価である200円/個で出庫処理されます。
帳簿数量:100個
実地数量:99個
→ 出庫:1個(200円/個)
2回目の棚卸の登録では、在庫の増加が発生したため、在庫の単価である200円/個で入庫処理されます。
帳簿数量:99個
実地数量:100個
→ 入庫:1個(200円/個)
最終的には、在庫数量:100個に戻るため、
3月1日の入庫による在庫と変動ありませんが
2回の棚卸の登録によって、出庫・入庫が処理されます。
もし、棚卸の修正を行う場合は、新たに棚卸の記録を登録するのではなく
登録済みの棚卸の記録を編集するほうが実態にあったデータとなります。
同日に同じ農薬・肥料・資材に対して単価登録が複数登録された場合
在庫がない状態で出庫が行われた場合、最終単価(※)で支出が集計されます。
最終単価の算出は、入庫・単価登録・棚卸の登録内容が利用されます。
同じ日に単価登録が複数登録されていた場合
その際に参照される単価登録は最後に登録されたもののみとなります。
※参考:「【トラブルシューティング】農薬・肥料・資材の最終単価とは?」
なお、在庫がある状態で出庫が行われた場合、
先入先出法に則って、古い在庫における単価から適用されます。
在庫の単価は入庫・棚卸の登録内容が利用され
在庫がある限り単価登録の登録内容は活かされません。
同日に同じ農薬・肥料・資材に対して入庫が複数登録された場合
入庫数量と入庫金額が合算されたうえで、1日分の単価として管理され
先入先出法に則って処理されます。
具体的には以下のように処理されます。
1件目の入庫(例えば、販売店Aで購入)
入庫日:YYYY/05/10
資材:支柱 Φ8mm×180cm
入庫数量:20本
入庫金額:2,000円
単価:100円/本(=2,000円/20本)
2件目の入庫(例えば、販売店Bで購入)
入庫日:YYYY/05/10
資材:支柱 Φ8mm×180cm
入庫数量:30本
入庫金額:3,450円
単価:115円/本(=3,450円/30本)
「入庫日:YYYY/05/10」におけるデータ上の在庫
入庫日:YYYY/05/10
資材:支柱 Φ8mm×180cm
入庫数量:50本(=20本+30本)
入庫金額:5,450円(=2,000円+3,450円)
単価:109円/本(=5,450円/50本)
以上の計算により
2件の入庫を行った「入庫日:YYYY/05/10」では
「単価:109円/本」となります。
同日に同じ農薬・肥料・資材に対して作業記録が複数登録された場合
使用数量(出庫数量)が合算されたうえで、
単価に応じた在庫数量分の消費から合計諸材料費を算出したのち
使用数量で按分して作付・圃場ごとの諸材料費が集計されます。
具体的には以下のように処理されます。
計算方法:同日中の作業における使用数量を合算する
例として、以下の作業記録が登録されたとします。
例:同日に登録された2つの作業記録
1件目の作業記録
作業日:YYYY/05/16
作業項目:誘引
作付・圃場:トマト・圃場A
資材:支柱 Φ8mm×180cm
使用数量:20本
2件目の作業記録
作業日:YYYY/05/16
作業項目:誘引
作付・圃場:きゅうり・圃場B
資材:支柱 Φ8mm×180cm
使用数量:10本
登録された作業記録の内容から
「作業日:YYYY/05/16」の使用数量を合算します。
1件目の作業記録での使用数量:20本
2件目の作業記録での使用数量:10本
→ 使用数量の合計:30本
計算方法:単価に応じた在庫数量分の消費を算出する
例として、以下の在庫状況とします。
例:2回の入庫による在庫状況
| 入庫日 | 入庫数量 | 入庫金額 | 単価 |
|---|---|---|---|
| YYYY/05/15 (新しい在庫) |
30本 | 3,450円 | 115 円/本 |
| YYYY/05/10 (古い在庫) |
10本 | 1,000円 | 100 円/本 |
先入先出法に則り
使用数量の合計:30本のうち10本は、古い在庫で消費される
→ 10本✕100円/本=1,000円
不足分の20本(=30本-10本)は、新しい在庫で消費される
→ 20本✕115円/本=2,300円
よって、「作業日:YYYY/05/16」の「使用数量の合計:30本」分の諸材料費は
1,000円+2,300円=3,300円
計算方法:使用数量で按分して作付・圃場に対して集計される
「作業日:YYYY/05/16」の「使用数量の合計:30本」分の諸材料費のうち
1件目の作業記録の「使用数量:20本」の諸材料費は
3,300円÷30本✕20本=2,200円
→トマト・圃場Aに対する諸材料費として2,200円が集計されます。
同様に 2件目の作業記録の「使用数量:10本」の諸材料費は
3,300円÷30本✕10本=1,100円
→きゅうり・圃場Bに対する諸材料費として1,100円が集計されます。
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